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2021年5月

2021年5月29日 (土)

エコルマ・アンサンブルコンサート

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 5月29日、狛江駅前のエコルマホールで行われたアンサンブルコンサートを鑑賞した。内容はハープの長澤真澄とピアノの川口成彦のヂュオ・リサイタル。
 ハープ奏者の長澤真澄さんはオランダ・アムステルダム在住で現在アートリヒト音楽院の教授をしている。主にオランダで演奏活動をしているが、狛江出身という事でこのエコルマ・アンサンブルコンサートに招聘されたもの。

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 実は池袋の行きつけの店で長澤真澄さんと出会い、店のミニコンサートで2mの至近距離でハープの演奏を聴いたのが去年の事だった。とにかく繊細な音色に衝撃を受け、演奏会をやる事があったら行きたいと言っていたのが実現した。その日、私のアマビエカードをえらく気に入ってくれた長澤さんは32種類全部をオランダに持っていくと言ってくれた。そんな事も嬉しかった出会いだった。

 

 カミさんと二人で狛江まで車で走り、会場に到着。コロナ対策をしっかりして入場する。狛江駅は初めてだったので、こんな立派なホールが駅前にあるなんてびっくりしてしまった。

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 ハープとピアノのヂュオ演奏はとても珍しいそうだが、長澤さん曰く「本当は相性がいいのよ」とのこと。始まった演奏は最初から衝撃的だった。全くピアノに負けないエラールのハープ。音色が絡み合いより深い音になって会場に響く。前半4曲。休憩を挟んで後半に5曲の長丁場を一糸乱れずアンサンブルを響かせる。素晴らしい演奏に酔いしれた。エリーゼのために、埴生の宿、結婚行進曲など素人の私でも分かる楽曲も含まれていて本当に楽しかった。
 それにしてアコーティックはいい。音響機材のないコンサートは人間の呼吸が伝わってくるのがいい。いいものを聴かせてもらった。ちなみにホール内の写真は休憩時間中に長澤さんがハープの調律をしているところ。お客さんがみんな並んで写真を撮っていた。

 

 夕焼けの都内を走り、今家に帰ってきた。優雅な気分でこれから酒を飲む予定。

 

 

 

 

2021年5月25日 (火)

深大寺

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 蕎麦で有名な深大寺に行って来た。家から車で50分という近さにあるのに、一度も行ったことがないとカミさんに言われ、新緑と蕎麦を目的に出かけた。車で行けば多くの人と接触する事もないし、県境を跨ぐ事もないしという言い訳を考えてのミニ旅だった。
 

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 それにしても暑かった。走り出してすぐに車内気温は三十一度。冷房をかけてのドライブになった。爽やかどころの話ではない。時間通りに到着し、有料駐車場に駐車。800円なりを支払う。
 すぐに参道で山門が現れる。境内に入り本堂に参拝する。境内に面白い木があった。「なんじゃもんじゃ」の名札が付いている。ある植物学者が名前を聞かれてわからず「なんじゃもんじゃの木じゃ」とごまかしたという説話が残っている。正式にはヒトツバタコの木という。真っ白い花が咲くクスノキ科の木だ。
 境内にもう一つ面白い木がある。ムクロジの大木だ。ちょうど実をつける時期で、木の下に何個か実が落ちていた。この実の中の黒い種がお正月の羽根突きの羽の頭につく黒い玉だ。何個か拾ったので持ち帰り、乾燥させて種を使って何か作って見ようと思う。
 

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 参拝を終えて昼時になったので目的の深大寺蕎麦を食べる。門前という店が門前にあったので入り、天盛りを注文する。カミさんは三種盛りを頼んだ。開け放って風がよく通る店内でしばらく待つ。黒く細い蕎麦は噛み応えありで美味い。食べている時に深大寺の鐘が鳴った。何度も鳴るお寺の鐘の音を聴きながら食べる蕎麦は格別なものだった。味の方は、個人的には秩父の蕎麦の方が美味いかな・・という感じがした。カミさんの食べきれない分を横取りして満腹のお昼になった。

 

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 満腹のお腹を消化しようと植物園に向かう。植物園に行くのを楽しみにしていたのだが、なんとコロナ対策で休園中だった。これにはガッカリした。まあ、都立の施設だし仕方ないのだが、バラ園のバラは見たかったなあ。離れたところにある水生植物園も休園中だった。
 水音が涼しい緑の道をゆっくり散策・回遊し深大寺に戻る。境内にある鐘楼を見る。昼に蕎麦を食べている時に鳴っていた鐘が目の前にある。大晦日のゆく年来る年で鳴っていたあの鐘だ。

 

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 旧庫裏(くり)の軒下に古い農具が置かれていた。民族博物館にでもあるようなものが普通に置かれていてびっくりしてしまった。鋤(すき)、石臼、ツル、網鍬、振り馬鍬(まんが)、大鍋、大釜などなどが普通に置かれている。特に振り馬鍬は驚いた。昔むかし、我が家にあったものと同じものだった。使い方の難しい農具で子供には危険な鍬だった。旧庫裏の建物内にはさぞ古い貴重なものがたくさんあるのだろう。素晴らしい事だ。

 

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 最後にお札を買って帰る。深大寺といえばこの元三大師降魔札だ。よく見かける鬼の札で、コロナ予防にも使えそうだ。

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2021年5月17日 (月)

切り干し芋をアップ

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 瀬音ホームページの山里の記憶コーナーに「切り干し芋」をアップした。子供の頃、切り干しと言えば大根ではなくて切り干し芋の事だった。切り干し芋作りは晩秋の晴れた日に家族総出で行う一大イベントだった。
 芋を井戸水で洗い、かまどの大釜で茹でる。茹でた芋をスライサーで薄く切り、庭に広げたムシロの並べて干す。夕方まで干した芋はムシロを畳んで取り込み、翌日晴れたら広げて更に干す。これを何日も繰り返し、乾燥したら二階に取り込み、棚で熟成乾燥させる。正月のお飾りで使い、その後は好きな時に食べるおやつになる。
 

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 干している途中でつまみ食いするのは内緒で、見つかると怒られた。腹っぺらしの子供にとって、目の前に食えるものがあるのに我慢するのはしんどい事で、我慢できずに盗み食いをしたものだった。バレていたとは思うが、まあ大目に見てもらっていたようだ。
 出来上がって白く粉(こ)が吹いた干し芋はねっとりと甘く美味かった。多分、子供時代だけで一生分の干し芋を食べてしまったようで、今ではあまり食欲の湧かないものの一つになっている。
 

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 なぜか切り干し芋というとスライサーが思い出されて絵に描いた。この野菜スライサーはかなり古いものだったと思う。大きな丸い刃が回転して野菜を同じ厚さにスライスしてくれる。刃が回転する様が面白くて遊ぶように使っていたが、考えてみると危険な作業だったと思う。よく切れる刃だったから間違えると指や手など簡単に切れていただろう。よく事故もなく使っていたものだ。
 考えてみると他にも大きな刃物を使うことも多かった。実際に使わないと危なさはわからない。子供の時に刃物の危なさを体験しているから、大きな刃物も安全に使いこなす事が出来たのだと思う。
 

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 サツマイモは料理に使う事はなく、蒸かしたり焼いたりしてそのまま食べた。主食ではなかったが、よく食べるものの一つだった。学校のお弁当に持って行ったりもした。干し芋は手がかかっている分だけ美味く感じたが、いっぱい食べると胸焼けがして困ったものだった。
 干し芋は作って食べるものではなく、買って食べるものになってしまった。値段も安い。作る時の手間を考えると本当に安いと思うが、あまり手が伸びる事はない。やはり、一生分を子供時代に食べてしまったからだろう。

 

 

 

 

2021年5月 7日 (金)

山菜が来た

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 お向かいのご主人が南会津出身の方で、昨晩「田舎から山菜を送って来たのでお裾分け・・」とたくさんの山菜をいただいた。たっぷりの花ワサビ、コゴミ、フキノトウ、タラの芽という豪華版。早速料理に取り掛かった。
 

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 花ワサビは小菅の舩木さんに教わったやり方で調理する。刻んだ花ワサビをごく弱火のフライパンの上で指で炒める。指が熱くて我慢できなくなったら炒め終わり。ジプロックに入れて醤油とつゆの素を注ぎ軽くもんで冷蔵庫で冷ます。このまま一晩置いて明日のつまみになる。
 

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 コゴミは熱湯で2分茹でてザルに上げる。キッチンペーパーでしつこいくらい水を拭き取り、冷ます。ゴマとたっぷりのクルミをすり鉢で擂り、味噌と白出汁・砂糖を加えたクルミ味噌和えにした。甘いクルミがシャキシャキしたコゴミとよく合う。
 

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 フキノトウは天ぷらにする分を取り除き、全部を刻んでバッケ味噌にする。レシピは秩父の今井くにさんに教えてもらった作り方。味噌と同量の砂糖を加えてたっぷりの油で炒め、最後にコップ半量の水を加えて煮含め、水気がなくなるまで煮詰めれば出来上り。最高の酒の肴。
 

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 タラの芽、コゴミ、花ワサビ、フキノトウで山菜天ぷらを作る。小麦粉を冷水で軽く溶き、深いフライパンを斜めに立てて油で上げる。フライパンを斜めにして角の部分で揚げると油が少なくても天ぷらが揚げられる。二人家族の我が家ではたっぷり油を使う料理はこうして工夫して油を節約する。
一つずつ揚げるので丁寧にカラッと揚げられる。
 

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 合わせるお酒は、伊勢志摩サミットで提供された会津の「ゆり」と〆張の「純」。どちらも最高に旨い酒だった。美味しい料理と旨い酒の組み合わせは困る。どんどん箸が進んで止まらなくなる。
 バッケ味噌の風味を酒で流し、天ブラの香りを酒で流し、コゴミの歯ごたえを酒で流す。ああ〜幸せな時間。お向かいのご主人に感謝感謝。

 

 

 

 

 

2021年5月 5日 (水)

かいぼりをアップ

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 瀬音ホームページの山里の記憶コーナーに「かいぼり」をアップした。かいぼりとは漢字で書くと「掻い掘り」で、川の水を干して魚を捕る遊びのこと。小学四年の時に学校の授業で初めてやったことを描いてみた。
 ある7月のことだった。先生がいきなり「今日は天気がいいから、川で授業をしよう」と言い、教室が大歓声に包まれた。写生とか体育とか学校の外で授業することはあったが、川で授業をするというのは初めてだったので大騒ぎになった。
 

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 学校から近くの赤平川まで一列で歩き、河原で先生の訓示を聞く。先生が何を言ったか全く覚えていない。多分、誰も聞いていなかっただろう。かいぼりをするからと言われて男子は必死に石を運んだ。二股の川の一方を干し上げるのだ。ガキ大将が中心になって何とか堤防を築き、川の水が減ってくるとみんなが興奮した。先生の合図で川に飛び込み、魚捕りに夢中になった。
 夢中になっている足元を巨大な魚の影が走り、大騒ぎになる。ガキ大将が追いかけ回してやっと捕まえたのが二十センチはあろうかというヤマメだった。この時に初めてヤマメを見た。
 

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 課外授業の一環での自然学習。先生の狙いは成功したようだ。ヤマメというこんな大きくて綺麗な魚がこの川にいるんだということを知った初めての経験は未だに色褪せない。
 先生の粋な配慮で実現した川遊びだと思っていたが、こうして大人になって思い返してみると大切な経験だったと気がつく。みんなで協力して川をせき止め、魚捕りをする。授業の一環で地元の川に生きている魚を知る。豊かな自然の恩恵を自分の手で体験する。素晴らしい授業だったと思う。

 

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 今ではとても望むことが出来ない自由が当時の学校にはあった。先生も教室の授業だけでは教育は成り立たないと思っていたように思う。勉強だけではなく、体験すること、体で覚えることが必要だった。身を以て経験するから危険な事も分かるし、先生の言うことも聞くようになる。
 先生は怒ると平気で叩くし、それが当たり前だった。生徒が悪いことをすれば、しっかり諭して謝らせた。熱意も愛情もあったように思う。天気がいいから川に行こうなどという教育が出来るような自由もあった。今から思うと別世界の話のようで懐かしい。自然に囲まれて野山を駆け回った少年時代。学校へ行くのも楽しかった。

 

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