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2019年8月13日 (火)

ねじの取材

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 8月12日、秩父市の下影森にねじの取材に行った。取材したのは髙橋勇さん(67歳)で、お盆だけに作るという特別な料理を作って頂いた。以前にお盆料理として「小豆ぼうとう」という料理を取材したことがあった。内容を聞くと、ほぼその料理と同じだとわかったが、勇さんは「ねじ」と言う。簡単に言うと、太いうどんをねじって茹で、あんこをまぶすもの。お盆に帰ってくるご先祖様が仏壇に落ち着く為のご馳走だ。オチツキと言って、小豆ぼうとうだったりタラシ焼きだったりと地域や家によって違う。
 

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 生地は出来ていた。500グラムのうどん粉に少量の塩を加えて軟水で練り、一晩寝かせたもの。寝かせる事でグルテンが育ち、生地に腰ができる。美味しいうどんを作るのと手順は同じだが、塩の量が少ないと言う。粉の持つ味と力を最大限生かしたいのだと勇さんは言う。
 丸い生地を厚いビニール袋に入れて足で踏む。伸ばして畳んだものを再度足で踏む。こうすることで生地に腰が出る。次は麺棒で平らに伸ばす。勇さんの動きはよどみがなく淡々と確実に生地が大きく広がってゆく。軽快に動く麺棒と両手の動きが見ていて楽しい。
 

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 平らに伸びた生地をうどん包丁で切り短冊状にする。ここからがねじの由来に繋がる作業。細長い生地をおみくじを結ぶように結ぶ。次から次に結んだ麺が出来上がる。勇さんのねじにはもう一つ別のスタイルがある。短冊麺の中央に切れ目を入れ、片方の端を穴にくぐらせるスタイル。こんにゃくの煮物を作るときにやる形を麺生地で作るもの。それぞれ別々に作っているそうだ。
 今まで、短冊状の麺をねじるということで「ねじ」と言われるのだと思っていたのだが、勇さんのねじは更に進化しているようだった。
 

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 沸騰した湯にねじを投入して20分強火で茹でる。ゆるく溶いたアンコが銅なべに入っている。今回は既製品のアンコを使ったそうだ。茹で上がったねじをアンコ鍋に投入して冷ませばねじの完成となる。一晩冷蔵庫で寝かせたねじをお皿にもり、盆の仏壇に供えるのは迎え火を焚く日のこと。ご先祖様を迎える盆のご馳走だ。盆に集まる親戚や兄弟が喜んでくれるこの時だけのご馳走だ。出来上がりはまだアンコもサラサラだが、一晩おくとねっとりと固まるらしい。
 

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 作りたてを一つだけ食べさせてもらった。もっちりしたねじと甘いアンコが絡んだアンコ餅のような味と食感。夏のご馳走だと思った。手間をかけて作ったねじのもちもち感が素晴らしい。ご先祖様もさぞ満足することだろう。

 

 

 

 

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