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2019年2月

2019年2月27日 (水)

蕎麦まんじゅうをアップ

Sobamanjyuu
 
 ホームページの山里の記憶コーナーに「蕎麦まんじゅう」をアップした。奇跡のような偶然で始まった取材だったが、トントン拍子で進み、とても良い取材が出来た。茹でて作る蕎麦まんじゅうは初めてだったので興味深く見させてもらった。出来上がった蕎麦まんじゅうを四つ別にして「新しく作ったもんはまず神様と仏様に進ぜるんだぃね…」というゆり子さんに新鮮な感動を頂いた。
 
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 昔は誰でも自然にそうしていた。いつの間にか神様も仏様も遠い存在になってしまったが、昔はとても身近にいた。毎日手を合わせる習慣が自然に身についていたはずだった。自分はいつから神様・仏様を客観的に眺めるようになってしまったのだろうか…。ゆり子さんの何気ない行動に頭を殴られたようだった。心の中で大きな反省をした。
 
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 出来上がった蕎麦まんじゅうは食べ応えがあった。ゆり子さんが作った白菜漬けときゃらぶきも美味しかった。一緒に食べると味が相互補完して旨さが倍増した。土地の食べ物はその土地で食べるのが一番だ。多分同じ材料で自宅で作ってもこの味にはならない。
 炬燵で二人から昔の話を聞いて、笑い合いながら食べるからこの味になるのかもしれない。神様も仏様もすぐ近くにいるこの場所だからこそ、この味になるのかもしれない。
 
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 毎年五月に子供や孫が来て、草餅を大量につくのが恒例になっているという。山の緑が耀く最高の季節に子供や孫達と食べる草餅は最高だという。たくさんの写真を見せてもらった。子供が家を継ぐのは仕事の関係で難しい。ならば一番いい季節にみんなで集まろう。「昔のように手をかけて作りたいんだぃね…」というゆり子さんの言葉が心に残った取材だった。
 
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2019年2月25日 (月)

紙漉きと秩父紅

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 2月24日、秩父に行った。「おがの紙漉き伝承倶楽部」の紙漉き作業を手伝う為だった。朝6時半に家を出て、会場の倉尾に着いたのは9時過ぎ。ちょうど作業が始まったところで、挨拶をして作業に加わる。昨日漉いて重ねて水分を絞った和紙を一枚一枚剥がして杉板に貼り付けて乾かす作業だった。
 私は地元の飯塚さんと組んで一山を担当する。飯塚さんの鮮やかな作業をまねて一枚一枚慎重に剥がす。神経を使うのと、中腰が響いて腰が痛くなるが、せっかく漉いた和紙を駄目にしたくないので慎重に作業する。和紙を貼った杉板がどんどん増えてゆく。晴れて風のない日だったので助かった。杉板に貼った和紙の白さがまぶしい。
 
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 昼食はかとーゆーこさんが作ってくれたラーメンを食べる。この山の中で温かいラーメンが食べられるとは思っていなかったので嬉しかった。みんなで「旨い旨い」と大評判。手伝いもこういうご褒美があるから嬉しい。
 
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 午後は会員の皆さんが交代で紙漉き作業。これはさすがに見ているだけだった。山中正彦さんの鮮やかな手さばきに見ほれてしまった。こうして昔の技が伝承されて行くのは本当に嬉しい。会員の熱意に感謝の思いしかない。
 
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 午後二時、ムクゲ自然公園に行く。オーナーの長谷川さんに本のパンフレットを置いていただき、ストーブの横で四方山話に花を咲かせる。山里の記憶第6巻は評判になっていて何冊か売れているとのこと、ありがたいことだ。
 知り合いを何人か紹介していただきいろいろな話が出来て楽しかった。記念写真なども撮っていただき、何やら恥ずかしいような気分。
 
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 ムクゲ自然公園には珍しい「秩父紅」という福寿草があり、満開になっていた。日曜日とあって多くの人がカメラを持参して見に来ていた。満開の秩父紅はほんとうにきれいで、ロウバイの香りが漂う園内は幸せな空間だった。風もなく暖かい日だったので、座り込んで香りと花を楽しんでいた。こういう時間も必要なものだなあと実感した。
 
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2019年2月16日 (土)

絵を届けてそばまんじゅうの取材

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 2月15日、「秩父メープル」の絵を届けに行った。朝早くから忙しい黒澤保夫さんと秩父市内で連絡を取り合って、影森のセブンイレブンで待ち合わせた。偶然近くにいたという急な展開だったが、無事に出会えて絵を渡すことが出来て良かった。
 その後は大滝の大久保まで本を届けに行き、帰りに三十槌の「氷柱」を見学した。天然氷の氷柱は見事だったが、とにかく寒かった。
 
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 昼は両神の「ななたき」で食べ、小鹿野の「まる銀・たじま」で休憩。同級生の店主と他愛ない世間話や釣り談義で盛り上がっていた。たまたまそこに居合わせた河原沢のご夫婦に店主夫人が声をかけて紹介された。話をしているうちに「今日、そばまんじゅうを作る予定なんだ…」と聞き、すぐに取材を申し込んだ。快く引き受けていただき、そのまま取材になった。
 なんという偶然と幸運。こんな事もあるのかと運の良さにびっくりしてしまった。
 
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 急なお願いを聞いて頂いたのは河原沢の福島ゆり子さん(70歳)で、橋詰のご自宅に伺ってそばまんじゅう作りを取材させていただいた。
 ゆり子さんのそばまんじゅうは蕎麦粉とうどん粉が1対2の割合で生地をこねる。生地は熱湯でこねる。小豆餡は昨夜作ったもので、自分の畑で作った小豆を使っている。出来上がった餡をゴルフボール大に丸くしてタッパーに並べて餡の準備は完了。
 生地を耳たぶくらいの柔らかさにこね、ちぎって手の平で平らに伸ばし、餡をくるんで丸める。粉をふってトレイにくっつかないようにする。
 
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 大きな鍋に湯を沸かし、沸騰したらまんじゅうを入れる。そう、ゆり子さんのそばまんじゅうは茹でまんじゅうだった。茹でまんじゅうは初めてだったので興味深く様子を見た。最初は底にくっつく感じだったまんじゅうが10分程茹でると浮くような感じになる。くっつかないようにしゃもじでかき回しているとその感じがわかる。「浮くって言ってもプカプカ浮く訳じゃないんだぃね…」という言葉が何となくわかる。
 
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 茹で上がったまんじゅうを水のうでショウギに上げ、うちわで扇いで冷ます。冷めたらオーブンで焼き色が付くまで焼いて出来上がりだ。さっそく頂いたのだが、食べ応えのあるまんじゅうで、噛んでいると蕎麦の香りが立ってくる。控えめな甘さの粒餡も相性がいい。「昔は石臼で蕎麦を挽いて粗いところをまんじゅうにしたんだぃね、だから香りが良かったんだぃ」とご主人の寿夫さん(73歳)も昔を懐かしむ。
 初めてのそばまんじゅう、初めての茹でまんじゅうという貴重な取材が出来た。がんばって良い絵を描きたいと思う。
 
 
 
 
 

2019年2月14日 (木)

秩父メープルをアップ

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 ホームページの山里の記憶コーナーに「秩父メープル」をアップした。取材したのは大滝・鶉平(うずらだいら)の黒澤保夫さんで、カエデ樹液の採取から利用・山の再生などの話を聞かせていただいた。この取材で感じたのは、秩父林業の再生という難しい課題に正面から取り組む人々の奮闘する姿だった。
 50年生のヒノキ一本を売っても経費を除くと千円にしかならない現状では林業は成り立たない。山に囲まれた地域でどうやって山を活かすのかは大きな課題だった。そこにカエデ樹液という新しい素材が見つかった。樹液からメープルシロップを作るという新しい産業の道が見えた。これは大きく報道され、大きな関心を集めた。そして事業化と商品化が進み、秩父メープルは一つの林業資産になろうとしている。
 
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 ただ、課題も多い。これだけで食べて行ける規模にはならないからだ。兼業林家も高齢化が進んでおり、体力を使う作業が負担になっている。カナダのようにメープルが平地に林立している場所なら問題ないが、秩父では道なき道を歩き、急斜面を昇ってタンクを取り付け、運び下ろさなければならない。その負担は想像以上に大きい。
 それでも「秩父樹液生産協同組合」のメンバーは多くの期待に応えるために山を歩き続けている。多くの可能性を感じながらも、樹液の採取は一気に増やせるものではない。賛助会員の募集もやっているし、協力者も募っている。動きはじめた産業への細い道を少しでも太くしたいと願っている。秩父の林業が見直される日を目指して。
 
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 取材した夕暮キャンプ場にはたくさんの白いポリタンクが木に付けられていた。このキャンプ場は大正時代に丸共という材木会社が原生林切り出しに使っていた場所で、オーナーの歌人・前田夕暮が住んでいた場所でもある。両神の滝前からここに移って材木を切り出していた夕暮が詠んだ歌碑が建てられていた。歌碑には
「山を開き土を平坦(なら)して建てし工場(いえ)その隅にしろし栃の太幹(ふとみき)」という歌が刻まれている。
 
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 それにしてもイタヤカエデのシロップは旨かった。メープル特有のあの芳醇な香りと甘さが山の木から採れるなんて信じられない。すごい宝があったものだ。
 
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2019年2月 8日 (金)

本を届ける

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 2月6日と7日の二日間、秩父を回って注文された本を届けた。本は出版社に注文する人がほとんどなのだが、親しい人は自宅に注文してくれる。送料もばかにならないのでまとめて配達に行くのが恒例になっている。
 大量の注文は本当にありがたい。多くの人の分を取りまとめていただき、本を配ってもらえるのが嬉しい。感謝の言葉なども届けたいので、一軒ごとに上がりこんでお茶を頂きながら話し込む。二年間の努力が酬われた気分になる時でもある。
 
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 秩父の滝ノ上町、中山さんに10冊を届ける。上吉田の橋本さんに5冊を届ける。馬上の酒井さんに12冊の本を届け。昼時だということで山のようなごちそうに預かる。野菜や果物のお土産をいっぱい頂いた。
 下小鹿野の柴崎さんに5冊の本を届け、彦久保さんに5冊の本を届ける。上がりこんでお茶を頂きながら四方山話。知り合いの近況を訪ねる。皆さん元気な様子なので一安心する。
 般若の倉林さんの本を届けて話し込む。ご夫婦がどとらも元気だったので良かった。
 
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 夕方になったので星音の湯に行って温泉で一日の疲れを流す。たくさんの人と会って色々な話をしたので頭の整理をしなければならない。
 夜は兄の家に4冊の本を置き泊まる。久し振りの宴会、ごちそうで体が重くなる。朝はお墓参りをして本の出来上がりを鬼籍の父母に報告する。二年間の区切りでもある。
 
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 二日目、大滝・大輪の山麓亭に千島さんを訪ね、本を届ける。充子さんの花豆をお土産に戴き、ごきげんになる。次の約束時間まで一時間あったので神庭の洞窟縄文遺跡を見学する。縄文時代の生活を洞窟の中で様々に想像する。楽しい一時間だった。
 
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 大滝・大久保の千島さん宅に伺い、5冊の本を届ける。ご主人がカツ丼を作ったので食べていけと言われてごちそうに預かる。友人の清川さんと空き家対策について語り合う。おなめとでえらをお土産に頂く。次は三十槌の磯田さん宅に伺い、15冊の本を届ける。おいしい栃餅と漬物をお土産に頂く。最後は両神の出浦さんに5冊の本を届けて刃物談義が弾む。
 
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 70冊の本を持って出たのだが、出浦さんに渡した分で全部終わってしまった。もっともっと回りたかったのだが本がなくなってしまったので改めて後日に行く事にした。出版社に急遽50冊を注文した。こんなに本が出るなんて本当にありがたい事だ。
 
 
 
 
 

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