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2018年4月

2018年4月30日 (月)

デリカ・小さなレストラン

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 4月29日、大宮の氷川神社に参拝した。武蔵一宮のすばらしい参道は巨木の並木道。折からの風に新緑がさざめき、清々しい風情だった。氷川神社境内の巨大なクスノキには多くの参拝者が両手を添えてパワーをもらっていた。
 参拝後に向かったのが参道ほど近くの小さなレストラン「デリカ」だった。店主から開店の知らせをもらっていた。開店一ヶ月という遅い訪問にも店主は明るく出迎えてくれた。
   デリカ 3.28 オープン
   大宮区宮町3-161 048-856-9522
   14:00→21:00 火曜定休 店主:山崎 暢
 若き店主と初めて会ったのは二年前の「山里の記憶・原画展」の時だった。ネットで埼玉県の食材を検索していたら秩父の食材でヒットしたらしい。埼玉県の食材だけで調理するレストランを目指しているという熱い訴えを原画展会場で心地よく聞かせていただいた。
 6年準備して、約束通り自分の店を持った。その知らせは若い店主の思いがひしひしと伝わる瑞々しくも嬉しいものだった。
 
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 看板のない小さなレストランを見つけ、中をのぞくと「ああ、黒沢さんじゃないですか」と声がかかって、逆にこっちがビックリしてしまった。二年前の一時会っただけの顔を覚えているとは驚いた。「僕は人の名前を覚えるのが得意なんですよ」と笑っている。
 
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 暑い日だったのでビールを頼む。ビールは小川町の地ビールと川越の地ビールがある。一緒に頼んだ前菜の盛り合わせがすごかった。カブの葉のナムル、キクイモの甘酢漬け、レバームースのクラッカー乗せ、手作りの生ハム、大麦のサラダ。大麦のサラダは茹でた大麦をおなめで和え、キヌサヤ、ブロッコリーの芽、フルーツトマト、カブの薄切りが一体になったもの。絶品だった。食材は全て県産。この大麦サラダはじつに日本酒に合う味だった。
 日本酒は冷やで頼むと5本の一升瓶を並べて好みを聞かれる。半合から頼めるのが嬉しい。
 
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 メインで頼んだのは鴨ソーセージと葉玉ねぎ。鴨は幸手の農場で産したもの。新玉ねぎの葉はそのまま茹で、行者ニンニクのペーストにオレンジピールを加えたソースがかかっている。 白ワインと赤ワインは秩父産のワインとこれはさすがにフランス産のものを取り揃えている。鴨ソーセージには赤ワインを合わせた。
 フランスパンとルバーブジャムでおなかを満たし、デザートはキャラメルムースが出た。ジャムの作り方も教えてもらったり、プロの技に感心する。店主との会話が楽しい。
 
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 白が基調の店内はシンプルで美しい。玄関と窓が開放されていて、爽やかな風が入ってくる。店の前が小さな公園になっていて、ヒガンザクラ、アジサイ、キンモクセイなどの木々が手入れされている。店の奥から眺めると、玄関と窓から見える緑とそこを通る人や車がまるで映画のように見える。店主も店を決めるポイントになったのがこの公園だったという。大きなテーブルに差し込む光が時間とともに変化して、まるで絵画のようにも見える。壁に何も掛けない店主のセンスが伝わってくる。差し込む光の変化が印象派のセザンヌを思わせる。
 
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 何だかすっかりくつろいでのんびりしてしまった。店主の人柄もあるのだろうが、客もゆったりとくつろいでいる人が多い。静かに料理をサーブする店主だが、素材について聞くと、熱い思いが言葉になってあふれ出る。またその話が面白い。今後は秩父の素材も使ってくれるようで、何が使われるのか楽しみだ。
 3時に入店して出たのが6時近かった。昼間からこんなに飲んだのも久し振りだ。店主との会話も楽しかったし、大いに満たされた三時間だった。こうして応援したい店が出来ることはすばらしい。こちらが元気をもらって帰れる。
 
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2018年4月27日 (金)

初釣り

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 4月26日、原画展の作業が一段落した合間に「行ってしまえ!」とばかりに釣りに出かけた。あちこちから釣りの話題が上がり、矢も盾もたまらず出かけてしまった。ところが前日の低気圧の影響で、天気快晴なれども風強し状態。新緑が強風に波打っている。川に着くと、白い雲が異常な速さで上空を動いている。風は吹き下ろしの向かい風。天気予報の午後からは風も弱まるという言葉を信じて入渓した。
 
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 竿を思い切り振って投げたはずの毛鉤が足元に落ちるむなしさ。風が弱まるのを待つ時間だけが過ぎる。これじゃ何しに来たのかわからないと思いながら必死の釣り。レベルラインは風には圧倒的に弱い。まだ日蔭に雪が残る高山のためか魚の活性はほとんどなく、走る姿も見えない。まあ、こんな風では仕方ない。とにかく午前中は我慢の釣り。帽子が飛ばされるような風では釣りにならない。
 
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 午後になってやっと風が弱くなってきたが、それでも魚の反応はない。入り口に車が4台停まっていたので、先行者がいることは間違いないし、「今日はボウズかも……」と嫌な予感が頭に浮かんだ。
 二つ目の橋の上流。緩い流れの瀬でやっとヤマメが釣れた。これでボウズをまぬがれたと思うとじつに愛おしい。きれいなヤマメだった。その後は二回アタックがあったが乗らず、悔しい思いをした。そして大きな淵に何気なく投げた毛鉤に大きなヤマメが来た。グングンと引き込む力強さを久し振りに味わい、感触を楽しんだ。23センチのヤマメ、これを釣れれば来たかいがあったというもの。
 
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 今日は新しいザックを使った。モンベルで衝動買いしたザックで、肩紐部分がベストの小物入れになっているものだ。これ一個でザックとベストを兼ねるという優れもの。使い勝手がどうか心配だったのだが、問題なく使えた。道具類が全部収納できるザックはとても便利だ。休憩の時にザックを下ろすとスッキリ身軽になれるのもいい。何より準備が簡単だ。このザックがこれからの釣りの相棒になりそうだ。
 
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2018年4月23日 (月)

ポスターを配る

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 4月22日、暑い秩父を走り回り、原画展のポスターを配った。朝6時半に家を出たのだが、日曜日とあって危惧したとおり国道299号は秩父市の手前で芝桜渋滞に引っかかる。これがあったんだよなぁ…と日曜日に出かけたことを後悔するが遅かった。
 それでも何とか芦ヶ久保・秩父・皆野・吉田・小鹿野・両神・大滝・荒川と走り回って一日でポスターを配り終えた。
 
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 回った先は以下の順。吾野の大野自動車、芦ヶ久保道の駅、横瀬直売場、秩父道の駅、喫茶タカノ、ムクゲ自然公園、櫻井宅、二升庵、満願の湯、龍勢会館、星音の湯、小鹿野直売場、まる銀たじま、岩殿沢、観音茶屋、薬師の湯、両神直売場、野田自動車、大滝温泉、郷路館、大滝直売場、山麓亭、荒川道の駅、酒造りの森、寺尾直売場、矢尾百貨店と回り、38枚のポスターを配った。
 
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 途中、般若の倉林糸子さん宅に「十六様の隣で」と「やきもち」の絵を届けた。ご主人の傳次さんは外出して留守だった。糸子さんは絵を喜んでくれ、原画展の話にも耳を傾けてくれた。原画展の会場で会いましょうと別れた。
 
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 この日の秩父は暑かった。車載の温度計が31度を示していたし、何度も車を停めたので入る度に大汗をかく始末だった。温室をかぶって移動しているような状態。
 それにしても今年の緑は早い。いつもならまだ桜が咲いている頃なのに、大滝の山奥まで新緑が耀いている。一週間から十日くらい季節の進みが早いような気がする。
 耀く新緑の山々に大きな鯉のぼりが映える。すばらしい景色だが、このままでは夏の暑さが思いやられる。
 
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 頑張って急いで回ったので午後二時までに最後の矢尾百貨店を出ることができた。しかし、秩父市内の芝桜渋滞にはまって一時間。渋滞を抜けたのは三時だった。やはり日曜日に出かけるものではない。疲れた。
 
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2018年4月21日 (土)

山里の記憶・原画展のご案内

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 いつも当ブログを見て頂いてありがとうございます。お陰様で、以下のように原画展を開催する運びとなりました。お忙しい毎日とは思いますが、是非ご来場頂き原画の良さを見てやって下さい。
 第10回 秩父山里の記憶・原画展
 期間 平成30年 5月10日(木)→14日(月)の5日間
 会場 矢尾百貨店3階大催事場及び美術サロンにて
 時間 午前10時→午後7時 (最終日 午後5時まで)
 同時開催 秩父鉱山・写真展
 サイン本の販売 山里の記憶1巻・2巻・3巻・4巻・5巻、
         面影画、秩父鉱山、続・秩父鉱山 
 期間中は会場におります。会場でお会い出来るのを楽しみにしております。
●B2ポスター40枚を作る。
 
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右上・右下・左上・左下それぞれA3でコピー出力しておく。各40枚。
 
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左上部分の右端を切り落とす。40枚。
 
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切った部分の裏側に両面テープを貼る。
 
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右上部分の絵柄と合わせ、合わせたところで両面テープの裏紙を剥がして貼る。
 
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裏側の余った部分をおりかえし、カッターで切り取る。
 
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同じ様に左下部分を切って、右下部分と貼り合わせる。
 
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上半分の下端を切って、下半分と貼り合わせる。手作りB2ポスター40枚の出来上がり。10時から始めた作業は夜7時でやっと終わった。
 これを秩父中の人が集まりそうな場所に掲出してもらう。全部一人で回るので二日かかる。
 
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ポスターとは別に案内状を400枚書く。宛名書きに一週間かかる。こちらは書き次第郵送する。展覧会ごとに毎回の作業だが、待っている人も多いので、なるべく早く書いて郵送したい。
 
 
 
 

2018年4月20日 (金)

陸前高田へ行く

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 4月17日・18日・19日と陸前高田へ行ってきた。東日本大震災の時に面影画というボランティアをやって縁が出来、その後も何度も再訪して絆を深めてきた。久し振りに会う人々はみな笑顔で会話は楽しかった。しかし、震災の後遺症は確実に残っていて、歳を経るごとに徐々に大きくなっている。震災から七年、あっという間だったと言うが、大きな人生の曲がり角を曲がっている途中のようだ。米崎町の千葉さんは昨年ご主人を亡くした。ご主人の歌が吹き込まれたCDを毎日聞きながら生活している。
 
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 それにしても大きく変わりつつあるのが陸前高田市の町並みだ。高台にアバッセという複合商業施設が出来、大きな駐車場にたくさんの車が停まっている。防災センターや体育館、病院が新しくなり、小学校や高校の建築が進んでいる。何より道路がどんどん新しくなり、自分が今どこを走っているのかわからなくなるので困った。地元の人も道路がどうなっているのかわからないと笑う。中心街が整備されたことでここに集積されるのか、それとも分散したままになるのか。今後が注目される。
 
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 高寿園も氷上神社も懐かしかった。周辺の変わりようが激しいのでまるで別の場所を走っているようだった。たどり着くまで何度も停まったり戻ったりした。
 市内を走り回っていたら山道の交差点で目の前を鹿が走ったので急ブレーキ。見ると順番待ちの鹿が三頭も並んで待っている。こんな近くで野生の鹿を見るのは初めてだったので写真を撮った。開発がどんどん進み、山も削られているので生態系も狂ってきたのかもしれない。
 
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 夕方、竹駒町の鶴亀鮨に行き友人の佐々木夫妻と飲む。久し振りの再会で近況の報告と鹿の話やご朱印帳の話で盛り上がった。美味しい鮨はいつものこと。面影画を描いた吉田さんから差し入れてもらったタラの芽の天ぷらが旨かった。最後はマスター恒例の紙テープナイヤガラで記念写真。マスターも九月の移転に向けて頑張っている。
 美味しい料理と酒を堪能し、ホテルに戻ったらもうグッタリ。そのまま爆睡してしまった。
 
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 翌日、せっかくここまで来たのだからと中尊寺に立ち寄る。中尊寺は桜がちょうど満開ですばらしい景色を満喫することができた。毛越寺にも立ち寄り、平安時代の幽玄の池を鑑賞した。昼過ぎに平泉を出発し、東北道をゆっくり南下、自宅に着いたのは7時半だった。走行距離1200キロのロングドライブ終了。お疲れさまでした。
 
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2018年4月16日 (月)

「やきもち」をアップ

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 ホームページの山里の記憶コーナーに「やきもち」をアップした。取材した倉林糸子さん(87歳)は91歳のご主人傳次さんと二人で暮らしている。畑仕事も普通にやるし、料理も作る。「歳をとったから、何もかもやることがゆっくりだいねぇ…」と言いながら自分のペースでしっかり日常を生活している。
 
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 糸子さんは最近つらいことが重なって元気をなくしていた。それでも、いろいろ話すうちに徐々に笑顔が出てきて、いい写真も撮ることができた。明るく元気でずっといられればそれに越したことはないが、なかなか難しい。それは誰でも同じだ。
 取材の時に気を使うのは、気持ち良く話してもらうことだ。昔話をする時は誰でもいきいきとする。一時でもその時代の自分に返ることが出来るからかもしれない。
 
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 もう65年も前の事だからと恥じらいながらも結婚当時の話を聞くことができた。当時としては珍しい結婚式の写真も見せてもらった。懐かしい時代のことなのだと思う。使う事がなかったが、牛を飼っている写真もあった。揃いの浴衣で踊る仲間との写真もあった。どの写真でも糸子さんは耀いていた。
 
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 水で苦労した話は真剣に聞いた。我慢強い糸子さんが苦労したと言うのだから、本当に大変だったのだと思う。私が子供の時も水で苦労したことを思い出した。当時は水道や井戸がなく、近所の沢からバケツで水を運んでいた。天秤棒でバケツふたつの水を何度となく家まで運んだ。揺れて水がこぼれ、半分くらいになってしまい、泣きたくなった事も思い出した。当時はどの家でもみんなそうだった。井戸が出来、水道が出来、水で苦労することはなくなった。今では当然のように蛇口を回せば水が出る。それがどんなにありがたい事なのか、今の人にはわからない。
 
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 ほんの何十年前の話なのに、まるで遠い昔の話のようだ。それだけ変化の大きい時代なのだと感じる。十年先はどうなるか見当もつかない。だからこそ昔の話を残したい。
 65年前の話を恥じらいながら話してくれた糸子さんにそんな思いが重なった。
 
 
 
 

2018年4月13日 (金)

「十六様の隣で」をアップ

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 ホームページの山里の記憶コーナーに「十六様の隣で」をアップした。今回の取材は倉林傳次さん(91歳)の元気な畑仕事の予定だったのだが、ご自宅に伺って話を聞くうちに方向が変わった。近所の十六様と呼ばれる日本武(やまとたける)神社の話がとても良かったので、その話を中心にまとめることにした。
 
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 最初にジャガイモの植え付けを見学し、ご夫婦の息の合った農作業ぶりを見させてもらった。広い畑を二人で管理して収穫から出荷までやっている。その元気さにびっくりさせられた。91歳でまだ車を運転し、今年93歳までの運転免許を更新するという警察の書類も見せてもらった。すごいですねと言うと、「この歳まで働けるって事がありがたい事だねえ…十六様のお陰かもしんないねえ…」といたって謙虚な言葉が返ってきた。
 
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 十六様の話はお神楽から始まって十六歌舞伎の話にまで及んだ。お神楽保存会の会長を8年やったし、歌舞伎は立ち上げから参加した。若い人達が継いでくれて、いまだに盛況なのが嬉しいと笑う。十六様の隣で育ち、日々の暮らしで感謝してきた。日本人の慎ましい生き方の典型がここにあるように感じた。
 お願いするものではなく感謝するもの、そんな十六様への想いが傳次さんの言葉のはしはしに感じられて新鮮だった。ああ、昔はみんなこうだったんだなあ…と自らを省みさせられた。
 
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「長く生きてるといいこともあるんだぃね」と玄関の壁に掲げられた三枚の額を見せてくれた。NHKテレビの「鶴瓶の家族に乾杯」の収録で、突然津川雅彦が尋ねてきたのだと言う。何の連絡もなしに突然のことだった。十六様の歌舞伎を取材したくて尋ねて来たようだった。その時のしゃしん二枚とサインが額に掲げられている。「我が家の家宝だぃね」と笑う。
 
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 それにしても91歳でこの矍鑠たる様が信じられない。髪の毛などは私よりずっと多い。どしたらこんなに若くいられるのかと聞いたら、「友だちもみんな先に逝っちゃったし、いい事
なんかそんなにないよ」と笑っていた。「長生きも十六様のお陰かねえ」とつぶやいた言葉が耳に残った。
 感謝して生きる。そんな言葉が残った取材だった。
 
 
 
 

2018年4月 9日 (月)

滝桜と花見山

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 4月9日、朝三時起きで福島県に向けて出発。目的地は三春の滝桜。今日が満開との予想で計画したものが本当に満開ですばらしい桜を見ることが出来た。
 樹齢千年以上というエドヒガン系のベニシダレザクラ。幹回りも枝振りも、何より満開の花がすばらしかった。巨大さもそうだが、歴史の重みを感じる佇まいがいい。一本だけそこにある存在感が圧倒的だった。枝垂れた花が風にゆれる風情も例えようのない美しさだ。
 
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 満開の時期に合わせて全国から見に来る人がいる。平日だというのに、駐車場は朝6時で半分埋まり、南は鹿児島、北は旭川のナンバーが並んでいた。もちろん東京ナンバー・横浜ナンバーは普通に停まっている。この桜の人気度がわかるナンバーの顔ぶれだった。
 滝桜の周囲を巡り、ゆっくりと観賞する。朝日が上がるにつれ見え方が変わってくる。光の角度によって小さな密生した花びらが耀くように見える。風で枝垂れが揺れるとそれこそ滝から光った水が流れ落ちるように見える。すばらしい桜だった。
 
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 朝一番で滝桜を見て、まだ時間があるので福島飯坂まで走り、「花見山」に向かった。こちらは福島市にある全山花木の山。テレビニュースで満開と伝えていた山だ。阿武隈親水公園の駐車場に車を停め、シャトルバスで花見山に向かう。
 花見山はもともとは花木生産農家の山を観光用に作り上げたもの。里の畑に菜の花が咲き乱れ、レンギョウ・ボケ・ハナモモなどが至る所で咲き乱れている。その中心にあるのが花見山で、約一時間のトレッキングコースが作られている。
 山を登って行く時の遠景が素晴らしかった。ヤマザクラやレンギョウが向山を彩っている。頭上にはヒガンザクラやソメイヨシノが咲き乱れ、そこかしこでウグイスが鳴いている。写真家の秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と通った場所でもある。
 
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 山を一周して下に下りても去りがたく、ベンチに座って花の風景を楽しむ。まさに山里春色の絶景だ。こんな景色を見ることが出来ると、桜を追いかけて九州から北海道まで車で走る人の気持ちがわかるような気がした。
 三色団子を食べながら花見山を眺める至福。少し冷たい風だったが、これ以上ない豊かな時間だった。
 
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