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2018年1月15日 (月)

くだげえの取材

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 1月14日と15日の二日間、秩父に行った。小鹿野町藤倉地区、馬上(もうえ)集落の「くだげえ神事」を取材をするためだった。正式には諏訪神社の筒粥神事という。45本の篠を編み、筒状にしたものを大鍋でお粥と炊きあげ、翌朝の朝日とともに篠を割って、一年の天気・作柄・大世を占う神事だ。
 
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 14日の午後1時に神事に使う篠(矢竹)を切り出す事から取材が始まった。様々な決まりがあり、その決まりに則って作業が進んで行く。行事長の酒井康男さん(68歳)に話を聞きながら取材を進める。行事6名、小回り4名の10名が手分けして篠を切り、削り、筒に編む。出来上がった篠筒を神前に奉納して午後の部は終了する。
 
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 夜の部は午後7時から始まった。行事・氏子全員の柏手と朱盃での献杯から神事が始まった。大鍋に神聖な水とおさご(お米)を入れ、鍋の中央に篠筒を置く。慎重に囲炉裏に運び、一気にお粥を炊きあげる。狭い堂内に煙が充満し、目を開けていられない。囲炉裏の炎が1メートルも立ち上がり堂内が熱い。あっという間に鍋が沸騰する。すぐに鍋を移動し、冷ます。醒めたら元に戻し、また沸騰させる。三度沸騰したところで鍋を外し、杓子を使って行事長が篠筒を鍋から出し、三宝に入れ、神前に奉納する。夜の神事はここで終了し、そのまま歓談する。多くの話を聞くことが出来た。終わったのは夜8時半。三々五々帰宅する。私は実家である兄の家に向かう。
 
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 翌朝は6時起き。7時までに神社に行かなければならない。車のフロントガラスが真っ白になっていて、霜落としに時間がかかった。車の温度計はマイナス8度になっていた。何とか7時前に神社到着。行事がすでに来ていて大きな焚き火が迎えてくれた。皆さんといろいろな話に花が咲く時間だった。神事は8時から始まった。行事・氏子全員の柏手と朱盃での献杯から神事となり、奉納した篠筒が出される。行事長と長老が篠筒を分解し、三本ずつ割って中身の確認をする。行事全員が意見を述べながら今年一年の様々な占いが行われた。
 
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 毎年NHkのニュースで流れる「くだげえ神事」だが、自分で取材してみて初めて知る事が多かった。少子高齢化の波に流され、氏子が年々高齢化している。いつまでこの神事が続けられるかわからないという言葉もあった。難しい事かも知れないが、素朴な民間信仰を伝える貴重な神事をいつまでも続けて欲しいものだと思った。
 
 
 
 

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