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2017年9月

2017年9月25日 (月)

わらじ作りの取材

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 9月25日、秩父市内に住む逸見米吉さん(94歳)に会い、わらじ作りを取材した。逸見さんは60年以上小鹿野町の飯田八幡神社例大祭、通称「鉄砲祭り」に使うわらじを作っている人だ。おん歳94歳、一人住まいでわらじを作り、お祭りを陰で支えている。
 八幡様のお祭りで使うわらじは全部で32足、他に馬用のわらじ8個を作る。前年11月から半年以上かけてお祭り用のわらじを作っているとのこと。
 
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 子供の頃から毎年見ていた「鉄砲祭り」のわらじを逸見さんが作っていたことになる。お祭りについていろいろ昔話を聞いた。知らない事ばかりでとても興味深かった。
 神馬の世話役を長くやってきたので、馬に関する話が多かった。陰で多くの苦労があった事がわかり、今更のようにお祭りの歴史を感じた。
 
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 今、一番懸念しているのは、自分の健康と後継者がいないこと。「誰かやってくれる人が出てくれるといいんだけどねえ…」と言う逸見さんの言葉が重かった。
 わらじを編める人がいないので、ずっとやっているのだが、そろそろ難しくなりそうだとのこと。自分の事よりもお祭りの事を心配している逸見さんが印象的だった。 
 
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 取材の後は本を届けに秩父中を走り回った。ななたき→湯本さん→野田自動車→出浦さん→小鹿野図書館→品川さん→桜井さん→帰宅というロングドライブ。疲れた…。
 
 
 
 

2017年9月22日 (金)

絵を届けて内覧会

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 9月22日、絵を届けに秩父行き。絵を届けたのは「やきじめえ」の浅見ノブエさんと「竹皮ぞうり」の山崎千枝さん。ノブエさんはしきりに謙遜していたが、これだけの家例を守っている人は本当に少ない。お礼にと自宅で作ったお茶と紅茶を戴いた。
 千枝さんは竹皮ぞうりを作って待っていてくれた。絵をとても喜んでくれ、お礼にと三足の竹皮ぞうりを戴いた。貴重なものを戴き恐縮してしまった。
 
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 「続・秩父鉱山」の本を四ヶ所に届けた。大量注文を戴いたので送るより届けなければと持参した次第。前作同様順調な滑り出しのようでありがたい事だ。
 
 午後は上長瀞の自然の博物館に行く。明日から始まる「秩父鉱山・140種の鉱物のきらめき」という特別展の内覧会に招待されたもの。20名ほどの人が会議室に集まり、博物館から紹介された。学芸員の井上さんが3年かけて準備した特別展だ。
 私は「鉱山の暮らし」部分を協力した。写真と絵が展示されている。立派な図録にも自分のイラストが掲載してあり、何だか不思議な気がした。
 
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 鉱石の展示は本当に素晴らしいものだった。展示ケースの前からなかなか動けず、内覧会で良かったと思った。見た事もない鉱石や本当に珍しい鉱石、ありえない大きさの鉱石などなど目を奪う展示に言葉をなくした。
 秩父鉱山だけでこれだけの種類を産出していたのだと思うと、今更のように秩父鉱山は秩父の宝物だと感じた。12月からは平賀源内の新しい展示も始まるとのこと。それも楽しみだ。
 もう一度じっくり見たいので、平日の空いていそうな日に出かけたいと思う。
 
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 時別展示 秩父鉱山 140種の鉱物のきらめき
 期間   平成29年9月23日〜平成30年1月14日
 
 
 
 
 

2017年9月20日 (水)

四人で尺

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 9月16日から19日まで三泊四日で秋田に釣りに行って来た。同行は加藤さんとイナさん、現地でひらり〜さんが合流するというメンバー。
 初日は阿仁方面で釣り。この日の夕方に加藤さんが34センチのイワナを釣った。
 
Katou
 
 クリオンに宿泊して合流したひらり〜さんと私は桧木内川の支流に入る。ここで私が尺イワナを上げ、ひらり〜さんが尺ヤマメを釣った。本人初めての尺ヤマメとのこと。大喜びで脱渓した。クリオンに戻って遠征した二人の帰りを待つ。
 片道一時間かけて遠征した加藤さんとイナさんがニコニコで帰って来た。イナさんが尺イワナを釣ったということで、四人が尺を釣るというかつてない展開。
 その晩の宴会は盛り上がった。四人が尺を釣るなんて初めてだし、全員ニコニコの楽しい宴会だった。
 
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Ina
 
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 三日目は台風で停滞。雨は大した事なかったのだが、風がすごかった。木が倒れるのではないかと思うような暴風が午前中ずっと吹いていた。温泉に入って、昼は角館でうどんを食べ、クリオンに戻ってまた温泉に入るという休憩の一日。
 夕方、加藤さんとイナさんは釣りに出かけ、ここでもイナさんが尺イワナを釣った。
 
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 四日目午前中だけ三時間の釣り。いい型のヤマメやイワナが出てくれて大満足の釣り。今年最後の釣りは最高の釣りで終わった。詳しい話は後日ホームページの釣りコーナーにアップしたい。
 
 
 
 

「続・秩父鉱山」刊行

Kao
 
 9月15日、出版社にて刊行した「続・秩父鉱山」のサイン本作りをした。百冊のサイン本を作るのに5時間かかった。
 最近、文字を書くのが苦痛になっていて、案の定地獄のような5時間になってしまった。腱鞘炎の症状があって、手首が痛いのと、チェーンソーの後遺症による指神経の異常で、文字が上手く書けない。下手な文字の言い分けなのだが、我ながら情けない文字で本当に申し訳ないことだ。こんな下手なサインで本当にいいんだろうか……
 
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 「続・秩父鉱山」は思わぬなりゆきから本になった。前作秩父鉱山が増刷することになり、増補改訂版にしようという話だったのが、原稿が増えてしまい、それなら別冊でという話になったものだった。ちょうど同じ時期に、埼玉県立自然の博物館で秩父鉱山の特別展示が開催されるということもあり、それに合わせる形で製作された。
 自然の博物館の特別展示「140種の鉱物のきらめき」は9月23日から1月14日までとなっている。前作秩父鉱山の写真をパネルにした写真展も同時に開催されている。
 本と併せて話題になってくれれば嬉しい。
 
 本はアマゾン他のネット書店でも買えるようになっているので、注文して頂ければ嬉しい。著者に注文して頂ければ、下手な文字のサイン本を送らせて頂きます。
 
 
 

2017年9月12日 (火)

竹皮ぞうりをアップ

Takekawa
 
 ホームページの山里の記憶コーナーに「竹皮ぞうり」をアップした。この取材で驚いたのは山崎千枝さん(82歳)のじつにきめ細かい手業だった。その全てが「履く人の為」のものだった。普通ここまで見えないところに神経を使う作り方はしないものだ。
 
 まず、芯縄は自分でワラを打ち、じぶんでなう。丈夫な切れない縄を芯にするのだが、これが普通の人には出来ない技だ。その芯縄を二重回しにして交差して使うのだが、足の外側に当たる芯縄に布を巻く。こうすることで外側の縄が強くなり、太くなるので足が安定し、履きやすくなる。最終的には隠れてしまう部分にもこうして工夫している。
 
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 布を使って編む場合は全て細い竹皮を芯にして入れ、布を四つ折りして広がらないように編む。これも履きやすさと丈夫さを作る。鼻緒には二本の芯を入れる。細い竹皮を二本、互い違いに芯にして布で巻く。これを二本袋状の布筒に入れて鼻緒にする。
 実際に履いてみてこの鼻緒はじつに快適だ。まず、芯が強いが軟らかい。そして形がへたらず足を入れやすい。手間をかけて芯を入れ、足への当たりを柔らかくする心配りが素晴らしい。
 鼻緒をすげるヒモも千枝さんは二本使う。これも履いていてわかる事だが、鼻緒がへたらず、履きやすい。足指で挟んだときの感触がとても良く、歩きやすい。
 
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 竹皮を継ぎ足すときは片側に偏らないように刺す方向を交互にしている。最終的には出っ張ったバリは切るのだが、履いたときの凸凹がなくなるよう、編むときから裏側が安定するように工夫している。バリを切る時も丁寧な作業をする。布で巻いた部分の出っ張りは布が広がってバサバサになっているのだが、千枝さんはキチンと芯を包み直して先端を整えてから切っている。切ってしまえば同じだと思うのだが、ゴミが出ないとか使い込んだときに安定するだとか千枝さんなりのこだわりがあるようだった。
 
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 友人から千枝さんがこのぞうりを600円で卸していると聞いて驚いてしまった。これだけ丁寧な作り方をしているぞうりなら1500円払っても惜しくはない。丁寧な作り方を見た後だけに本当にもったいない事だと思った。安すぎる。
 
 
 
 
 

2017年9月 6日 (水)

山形で釣り

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 先週末楽しみにしていた楢俣川行きが台風による荒天で中止になった。楢俣はこれで三年連続で中止ということになった。何だかモヤモヤして仕方ないので山形に釣りに行ってきた。
 家を朝3時に出て、目指す川に着いたのは8時。入口に車が停まっていた。どうしようかと思ったのだが、他に川も知らないのでそのまま入渓した。
 
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 一人なので、腰に熊鈴とナガサを装着しての入渓。今年も熊が多いようなので用心するに越したことはない。ナガサは、今は亡き阿仁の西根さんに作ってもらったもの。こういう形で使う日が来るとは思わなかった。
 先行者がいるのはわかっていたので、ゆっくり丁寧に丁寧に釣り上がる。前回、あれだけあった蜘蛛の巣がまったくない。日が上がってジリジリと暑くなる。魚は出ない……(汗)
 
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 5寸のイワナが渕尻で毛鉤を咥えてくれて、何とかボウズをまぬがれた。その上の白い岩盤の淵で大きなヤマメが定位していた。慎重に近寄って毛鉤を流すが反応なし。ダメかなと思ったのだが、三回目にそいつが動いた。なんともあっけなく毛鉤を無造作に咥えた大ヤマメ。併せるとものすごい水しぶきを上げて抵抗する。
 慎重に寄せて計るとグリップの長さと同じだった。28センチ、今期最高ヤマメだった。もうこれだけで大満足。良く出てくれたとヤマメに感謝。
 結局、数は5尾という惨憺たるもの。しかし、28センチのヤマメが出たので大満足。
 
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 時間が余ってしまったので野村さんと探索した川に向かう。しかし、ここは入る場所を間違えた。短い区間に大きな堰堤が三つもあり、藪の高巻きで体力を消耗してしまった。
 ここではイワナが3尾のみ。初めての川はこんなもんでしょう。魚影は何度も確認出来たので、次回はもう少し上から入ってみたい。
 
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2017年9月 2日 (土)

「焼きじめえ」をアップ

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 ホームページの山里の記憶コーナーに「焼きじめえ」をアップした。この取材は偶然のきっかけから始まった。本当はショウガを乾燥して作るショウガ茶の取材だったのだが8月の長雨でショウガが乾く前に黴びてしまい、取材不可能になってしまった。
 その代案として浅見ノブエさん(86歳)が提案してくれたものだった。焼きじめえという聞き慣れない料理は、浅見家の家例で12月28日に作るおまんじゅうの事だった。
 
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 350年以上続く旧家に伝わる家例は数多く、その料理にも決まりがあるという。家例の料理が取材対象になり、詳しく話を聞かせていただいた。
 本家という事もあり、盆・正月には多くのお客様を迎える。昔から伝わる料理は自分の畑で作ったものを調理することになっている。多くの料理を作るために数多くの野菜を4反歩の畑で作っている。またお墓や仏壇に供える花も欠かせない。畑はよく手入れされていて、野菜や花がたくさん育っていた。
 
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 家の神様がたくさんいて、お供えは毎日8ヶ所に欠かさない。神様はきれいに掃除された神棚でとても居心地が良さそうだった。家の中にしめ縄が何ヶ所も張られている家というのは今では少ないと思う。
 畑にはお茶畑もあり、ご主人の文昭さんはそのお茶で紅茶を作っている。芦ヶ久保道の駅で販売もしている紅茶は「よこぜのおいしい紅茶」というシールが貼ってある。お土産に戴いて飲んでみたら、スッキリとした雑味のないおいしい紅茶だった。
 来年の7月に作るということなので、取材させて戴くことになるかもしれない。
 
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 旧家の家例を守ることはとても大変なことで、ノブエさんが今でもこれを続けているという事は驚嘆すべきことだ。生活習慣も変わり、昔の家例が存在意義をなくしている現代に、それを続けることがいかに大変か。本当に頭が下がる思いがした。
 「あと何年も出来ないねえ…」と言うノブエさんの言葉を聞きながら「ああ、間に合って良かった…」という思いがした取材だった。
 
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