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2017年5月20日 (土)

秩父生茶の取材

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 19日、秩父の両神に生茶の取材に行ってきた。取材したのは出浦正夫さん(70歳)で、一日で製茶までの工程を見させていただいた。
 朝8時に伺うとすぐに畑に向かう。4月に雨が少なかったので茶葉の成長が遅れているとのこと。ここ三日ほどの雨で急に伸び出したのでちょうど良いタイミングだとのこと。
 奥さんと二人で刈り取り機を運転して葉を刈り取る。あうんの呼吸とお互いのクセがわかっているので作業はスムーズだ。私も袋持ちを手伝う。日射しが強くてすぐに汗をかくようになりタオルを首に巻いての作業になった。
 
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 11時で一日分60キロの茶葉を刈った。三反歩の畑があるが、4列の刈り取りで60キロの茶葉が刈れた。一気に全部刈ることはせず、製茶する分だけ刈るとのこと。今日は全行程を見せて頂くため1回分の60キロだけを刈った。
 工場は家の隣にある。12年前に建てたという工場だが、それにしてもすごい設備だ。
 
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 生葉コンテナに入れた茶葉からゴミや古葉や茎を取り除く。ボイラーの湯が沸いたところで作業が始まる。モウモウと蒸気が上がる蒸し機に茶葉がコンベアで運ばれる。コンベアで移動する間もゴミ取りをする。
 蒸し機で蒸された茶葉は冷却コンベアを通る。出浦さんがここで葉を確認しながら更にゴミ取りをする。タワーコンベアで粗揉機(そじゅうき)へと運ばれた茶葉はまず乾燥させる。粗く揉む機械で50%の水分まで乾燥させる。火加減が難しいが、出浦さんは機械に手を入れて乾燥具合を確認し続ける。これが一台目で30分、二台目で50分かかる。
 
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 良い状態に乾燥された茶葉は握って少し固まるくらいの水分。これを振動コンベアで揉捻機(じゅうねんき)へと送る。揉捻機は熱を加えずに錬り揉みする機械。大きな器がガッコンガッコンと回り茶葉をこねてゆく。これが30分から40分かかる。
 揉捻機で練られた茶葉はタワーコンベアで中揉機(ちゅうじゅうき)に送られる。あらかじめ暖められた機械が回転しながら茶葉を乾燥させ、なおかつ揉む。毎分25回転で35分間乾燥する。
 次に茶葉が入るのが精揉機(せいじゅうき)だ。まるで人間が手もみするような動きの機械4台が茶葉を作り上げる。40分から50分の乾燥ともみ込み。この機械の動きは本当に面白くて見ていて飽きない。出浦さんは茶葉を手に取りながら乾燥具合を確認する。いい香りが立ってきた。出来上がりはサラサラの茶葉できれいな針型になっている。朝刈り取った生葉がこんな形になるなんて不思議な気がした。
 
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 最後は乾燥機にかける。ゆっくり動くコンベアで移動しながら乾燥した茶葉は選別機で粉茶と煎茶に分けられる。5時間かけて出来上がったお茶。この段階のお茶を生茶または荒茶と呼ぶ。製茶にするには更に火入れが必要でこれは別に行う。今日はこの生茶を頂いた。
 奥さんが出来たての生茶を入れてくれた。お茶請けは虎屋の最中。じつに甘露で爽やかな生茶だった。一日でお茶が出来上がる魔法のような時間だった。これを趣味でやっているという出浦さんのすごさ。どう伝えたらいいのだろうか…。
 
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