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2017年5月11日 (木)

縫製名人の取材

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 10日、秩父の上吉田に縫製名人の取材に行った。取材したのは橋本紀子(みちこ)さん77歳だった。みちこさんは帽子や布製バッグ作りの名人で、伺ったお宅には何百という製品が置かれ、さながらショールームのようになっていた。
 作った帽子やバッグは吉田の道の駅龍勢会館や皆野道の駅で販売しているとのこと。自他ともに認める縫製名人だった。帽子やバッグにとどまらずシャツや洋服も簡単に作ってしまう。
 本人曰く「何かしら作っていたいんだぃね…」とのこと。作りたくて作りたく手が止まらないのだそうだ。その結果、家の中に山と積まれた帽子やバッグになったという次第。
 
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 工房を見せてもらった。三台のミシンと作業机があり、その周囲は山と積まれた材料の布や道具類に囲まれている。周囲や上は製品がこれでもかという感じで吊られていて、何がどこにあるのか本人でもわからないようだ。
「網代編みで作ったきれいなバッグがあったんだけど、どこに入れたかわからなくなっちゃって…」と探してみるが結局わからなかった。これだけ積まれていては確かにそうなりそうだ。
「また作ればいいか…」と本人はあまり気にしていない。
 
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 ご主人の傳二(でんじ)さん(80歳)は木工の名人だった。折りたたみ式の椅子や脚立を見せてくれた。安定していて折りたためるという優れもの。これは年に一度の「吉田文化祭」で展示販売するのだそうだ。「今年は何を出すべえか考えてるんだぃね…」とのこと。
 ものつくりが大好きな夫婦の会話は弾む。竹で作った熊手があるというので見せてもらった。昔、子どもの頃に使っていた熊手で、落ち葉をかき集めるためのものだ。竹の先の曲がりを揃えるのが難しい。これをまた作るというので、10月の熊手作りを取材させてもらうことにした。意外な展開で新しい取材が決まった。
 
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 みちこさんはどんなバッグでも希望に合わせて作ってくれるとのこと。創作熱はいよいよ盛んなようで、私も頼みたいと思うくらいだった。
 近所の人や知り合いから、着なくなった着物や洋服などがどんどん来るのだという。コートや背広はハンチングなどに最適で、着物の帯も様々なものに加工される。帯で作ったハンチングやバッグは本当にきれいだった。
 材料がどんどん溜まって、何がどこにあるのかわからなくなるのが困ったことだ、と笑うみちこさん。頭の中では「この柄はあそこに使える…」と、どんどん製品化しているのだが、手が追いつかない。新しい形のバッグを見ると、あれを作ってみようと作り出す。若い人が肩掛けにするバッグを見せてくれ「孫にいいかさあって作ってみたんだぃね…」と笑う。
 いやいやすごい技を持つ人がいたものだ。いっそのこと家をお店に改造したらと言ったら笑っていた。
 
 
 
 

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