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2016年7月28日 (木)

味噌汁の取材

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 27日の水曜日、小鹿野の三島に味噌汁の取材に行った。取材したのは御年98歳の浅見しげさんだった。98歳と聞いていたので、取材にもいろいろ支障があるかなあと心配しながら伺ったのだが、そんな心配はまったく必要なかった。
 しげさんは今でも主婦をやっており、畑仕事も料理も自分でやるスーパーおばあちゃんだった。腰も曲がっておらず、動きが速い。キビキビした動きを追いかけるのが大変だった。お医者さんには「どこも悪いとこないよ」と言われているとのこと。いやはや驚いた。
 
 息子の清さん(76歳)と一緒にいろいろ話してくれたのだが、一番驚いたのが秩父事件の話だった。事件後、井上伝蔵を倉で2年間かくまったのがしげさんのおじいさん斉藤新左衛門さんだった。「草の乱」という映画にもあったので、その事は知っていたが、実際の子孫に話を聞けたのは驚きだった。秘話と言えるような逸話もたくさん聞けた。大きな大きな収穫だった。秩父事件の本も違う視点で読むことが出来そうだ。
 
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 しげさんは毎年大量の麦味噌を作る。今年は3斗の大豆を煮て味噌を仕込んだ。大麦3斗、塩1斗2升を使う大仕事だ。仕込む大樽は6万円払って買ってきたもの。今は熟成中で、隣に去年の麦味噌の樽が今回使う味噌汁の味噌だ。
 出汁は昔から煮干しを3尾煮込んで出汁にする。野菜は畑にあるものを使う。今回はナスとジャガイモを薄切りにして具にした。しげさんは自分で味噌汁を作り、いつも3杯食べるという。健康の元だからと笑っている。薄味なので3杯飲んでも塩分過多にはならない。
 
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 味噌汁を作りながらミニ栗カボチャも煮てくれた。5分ほどで出来上がったカボチャ煮は甘くホクホクとして絶品のお茶請けになった。
 味噌汁は薄味で本当に何杯でもお代わりできるものだった。麦味噌のやさしい味はお袋の味を思い出させてくれた。あっという間に三杯食べてしげさんに笑われた。
 しげさんは書も書く。昨年だというから97歳の作品だ。「玉雪開花」という書だった。写真を撮りながら、これを本当に97歳のおばあちゃんが書いたのか? 信じられなかった。
 とにかく、いろいろな刺激を受けた取材で、人間というのは本当に奥が深いと再認識させられた。
 
 
 
 
 

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